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ふらっぷ高陽

「子どもが変わるために必要なこと」とは? 保護者研修会のご報告


暗黙の知能観 成長できるから難しい問題が好き

ふらっぷ高陽では、一年に一度、保護者のみなさんと共に学ぶ「保護者研修会」を行っています。今年度は社会情勢を鑑み、昨年同様にオンラインでの開催となりました。

保護者研修会は、7月9日(金)10時スタート。今回の研修は、「子どもが変わるために必要なこと」をテーマに、ふらっぷ高陽のプログラム責任者で、広島大学大学院教育学研究科教授の栗原慎二先生にお話しいただきました。



■知能に対する考え方が、成長に影響!?


まずは、栗原先生の「知能は変わると思いますか?」という質問からスタート。


  A:努力したり環境が変化したりしても変わらない。


  B:がんばれば、知能は高まり成長できる。


さて、あなたの知能に対する考えは、どちらでしょうか?



Aの考えを「固定的知能観」、Bの考えを「暗黙の知能観」といいます。

実は、知能についてどちらの考え方(信念)を持つかによって、その後の成長に影響を与えるのだそうです。


調査によると、Aの固定的知能観を持つ人は、「難しくない課題が好き、たくさん間違えないから」とチャレンジを避ける人が50%。

一方、Bの暗黙の知能観を持つ人は、「成長できるから難しい課題が好き」とチャレンジを求める人が60.9%いるといいます。


お子さんには、どちらであってほしいですか?



■「子どもが変わるために必要なこと」は、何?


“成長すること”を目的と考える暗黙の知能観を持つためには、保護者や支援者が小さな変化や小さな成長をほめ、お子さん自身が自分の強みを知るとよいそうです。


このお話は、今回の研修のほんの一端。「知能は変わる」とわかったところで、さらに「人間は何によって決まるか」という点で、自己決定を促す支援や環境(物理的、人的など)の整え方など、さらに掘り下げた内容をお話しくださいました。


講演の後は、参加者が数名ずつのグループに分かれておしゃべりタイム。その後グループで出た感想や質問に、栗原慎二先生が一つ一つ丁寧に答えてくださいました。「子どもが変わるために必要なこと」が、さらによく理解できるひとときでした。


事後のアンケートでは、「とても有意義でした」「聞いてよかった!と思える内容でした」「とても勉強になりました」「わかりやすかったです」などの声をいただきました。

ご参加いただいたみなさま、ご協力いただきありがとうございます。

ふらっぷ高陽のスタッフも、保護者のみなさま、また子どもたちとともに、常に成長していくものでありたいと改めて思わされた保護者研修会でした。


今回、参加がかなわなかった保護者のかたも多くいらっしゃしました。ほんの少しですが内容のおすそ分けができていたらと思います。ぜひ次の機会には、より多くの方にご参加いただけるとうれしいです。


   ▽  ▽  ▽  ▽  ▽


保護者研修会でもご紹介した「ほっとスペース ぷれしゃす高陽」では、発達検査やペアレントトレーニング、カウンセリング、18歳以上の若者支援なども行っています。


▼発達検査を行うことで、自分の強みを知ることができます。

 さらに、認知特性を踏まえた学習環境や学習方法もわかります。

  学習ルーム ぴかり(発達検査 WISC-Ⅳ、KABC-Ⅱも行っています)


▼「まず自分が変わらなくちゃ、子どもも変われないんですね」(保護者アンケートより)

 お子さんの環境を整えるために、まずは親が学びませんか?

  子育てカフェ にじ(ペアレントトレーニング)

  

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