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ふらっぷ高陽

最大のチャンスは“何気ない日常”にあり。「withコロナ時代の子育て」研修参加者の感想より

先月開かれた「withコロナ時代の子育て」をテーマにしたオンラインによる保護者研修会。その研修会に寄せられたアンケートの中から、今回は『愛着』についてのご感想を紹介します。その前に、講演の中で語られた『愛着』ということばの意味を振り返ってみましょう。


『愛着』って一体、何?

愛着は、何気ない日常の中で育まれます。

愛着とは、人間関係を築くうえで基礎となる、最も大切な親や養育者との結びつきのことです。

愛着は、自分の感情・考え・行動にきちんと応答してもらうことで形成されます。つまり、子ども自身が「自分は、応答してもらえる価値のある存在なんだ」という感覚を身に付けることが、愛着形成にとってもっとも重要なのです。



キーワードは「愛着の形成」。コロナ時代の今がチャンス

栗原講師は、こう言います。「愛着を子どもの心に形作るために必要なのは、旅行や誕生日会といった大きなイベントなどではない。むしろ、日常の何気ない小さな事こそ、子どもの愛着を育むために必要だ。」

お金や時間をかけて特別なことをしなくてもよいのです。日々の生活の中で一緒に笑ったり、一緒に泣いたり、おしゃべりしたりを繰り返すことこそが、子どもに「自分は大切な存在なのだ(=自尊感情)」と気づかせ、愛着を形成する、最善の方法なのだそうです。


「おっ!」と思うことを、すぐに伝えよう

コロナの影響で家にいる時間が長くなり、親子とも煮詰まっているように感じているご家族も多いかもしれません。しかし、実はこの“おうち時間”こそが、愛着形成のための大きなチャンスだったのだです。

栗原講師の話を聞いて、そう気づいた途端、コロナ禍で重く感じられていた不安が、以前より少し軽くなった、という方も少なくないようです。

この『愛着』に関する感想が、参加者のみなさまから多く寄せられていたので、いくつかご紹介します。


《参加者の感想》

・一つひとつのことばをしっかり受け止め、必ず肯定してあげること。共感すること。小さなことでも気づいてやれるよう、普段の会話から信頼関係を築くこと。ほめる、認める、受け止める、という行動を通して、より子どもたちのよき理解者として努めようと思います。


・最後に先生が言われた「ライフイベント的なことではなく、毎日小さな楽しいことがあるということが愛着を育てる」ということばが、心に残りました。


・一番効果があるのは、毎日子どもにねぎらいのことばをかけてあげること。応答してあげることなんだと。(中略)毎日のスルーしがちな「おっ!」と思うことを、すぐ声に出して伝えてあげることを続けていきたいです。



みなさまからの感想を読ませていただき、あらためて、お一人お一人の子どもたちに対する深い愛情を感じました。そして、同じ思いを持って大切な子どもたちに向き合えるこの「コロナ時代」を「ピンチ」ではなく「チャンス」として受け止め、これからもあせらず、ていねいに、一歩ずつ前に進めたら…と再確認できた研修会でした。


引き続きみなさまからのあたたかいメールをご紹介する予定です。

また、アンケートの際にいただいたご質問については、栗原慎二講師の回答ビデオを後日掲載する予定です。

お楽しみに!(担当:H)

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