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ふらっぷ高陽

子どもの『良い行動が増える方法』教えます。

更新日:2020年7月7日


「うちの子は〇〇もやらない。」「〇〇ができない。」という声をよく耳にします。 子どものできないところって良く目につきますよね。

では、子どもの良い行動を増やすには、どうしたらよいのでしょうか?

■どこに注目していますか?

このままじゃこの子が困るから、そんな親心で「〇〇をしなさい!」とつい言ってしまうことはありませんか?

「いえ、私は命令口調で言わないようにしています。〇〇しないとダメだよ、と優しく言っていますよ。」そんな風に言われる方もいるかもしれません。苛立ちを押さえ優しい言い方をしようと努力している姿勢には頭が下がります。

でも、「〇〇をしなさい!」と命令するのも「〇〇しないとダメだよ。」と優しく言うのも、実は、子どもにとっては同じことなんです。何が同じなのでしょう。

それは、親が注目しているのが、『子どものできていないところ』であるという点です。


■『できていないところ』ではなく、良いところに目を向けて!

ところで、子どものダメなところにはすぐ気がつくけれど、子どもの良いところって意外とスルーしていませんか? 日常生活の中で、いつもできていること、やって当たり前のことは、当然と思って受け流してしまいがちです。

子どもの良いところに着目する支援方法のひとつに、PBIS(Positive Behavioral Interventions and Supports:ポジティブな行動介入と支援)という支援方法があります。これは、簡単に言うと『子どもの良い行動を見逃さないで、良い行動をしたその時に具体的に褒める』というやり方です。

ふらっぷでは、このPBISを取り入れて、子どもの良い行動を増やす支援を行っています。

■「おはよう」への“答え方”で、お子さまが変わるチャンスに! では、 PBISの具体的な例を紹介しましょう。

例えば、朝起きた子どもが「おはよう。」と自分から挨拶したとします。そんな時、すかさず次のように答えます。

「〇〇ちゃんの挨拶はとっても気持ちがいいね。お母さん元気が出るよ。〇〇ちゃんは思いやりがある子だね。」

「自分から挨拶ができる〇〇ちゃんは礼儀正しい子だなぁ。感心、感心!」

そう言われると、子どもは「私は優しい子なんだ。」「お母さんは私のことちゃんと見ていてくれている。」と自信や安心感を持ち、自尊感情が育ちます。

毎朝当たり前になっていてスルーしているこんな場面も、いろんな角度から褒めることができるチャンスになるのです!

■良い行動が増えるポイントは、「その場で具体的に褒めること」

良い行動は、「すかさず褒めること」がポイント。その場で褒めてもらった行動は、その後も繰り返され、定着し、さらに良い行動へと広がっていきます。

子ども自身が、良い行動を行うことが有益であることを理解し、自ら行うことができるようになっていきます。

■PBISは、子どもも親も気分がよくなる支援方法

このようにPBISは、良いことずくめの支援方法。ぜひご家庭でも取り入れてみてください。

まずは、日ごろ当たり前になっていてスルーしている、子どもの「良いところ探し」からスタートしましょう。『自分で起きた』『靴を揃えた』『苦手なおかずを一口食べた』『宿題を自分から始めた』『今日も元気』『笑顔がかわいい』などなど。

褒める材料は山ほどあることに気づくと、親も元気になります。親だって叱るより褒める方が、気持ちが良いから気分も上がりますよね。日頃の親子関係も、きっと良くなりますよ。

ふらっぷでは、『子どもの良い行動を見逃さないで、良い行動をしたその時に具体的に褒める』PBISを、療育でどのように実践しているか、別の回で詳しくご紹介しようと思っています。お楽しみに。

▼ふらっぷの「PBIS」に関する過去の記事は、こちらからもご覧になれます。


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