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ふらっぷ高陽

〈他者貢献〉は〈自分磨き〉⁉ 「ふらっぷらす」で身につく力。

ふらっぷ高陽の土曜日の活動に「ふらっぷらす」というプログラムがあります。〈自分磨き〉と〈他者貢献〉をテーマにした、ふだんの療育とは一味違う活動です。

「ふらっぷらす」1月は、節分にちなんで「太巻き&いなり寿司」を、2月はバレンタインデーに向け「チョコブラウニー」を作って、それぞれ家族にお土産として持って帰りました。(※調理における感染防止対策については、本文下に掲載)


〈他者貢献〉は、誰のため?

料理の作業を行う中で「手のひらにくっつくご飯粒がダメー」だったり、「生卵を割る力加減が難しい~」だったり、「あ、材料の入れ忘れた!」など、それぞれに課題があります。

料理の際は、感染防止対策のため、子どもたちにそれぞれ離れた場所にテーブルを用意。スタッフが直接手伝うことなく、ひとり一人が自分の料理を作ります。


しかし、そんな不便な状況の中でそれぞれが課題を抱えながらも、子どもたちはお互いそっと小声を掛けて助けあったり、ほかの子ができるまで待ったり、全員が最後までできるように、支えあって取り組む場となっています。


出来上がった太巻きやチョコブラウニーを大好きな家族に「えっへんどうぞ」と渡して喜んでもらえることは、りっぱな〈他者貢献〉。同時に、作る過程で間違ったり忘れたり失敗したりもするけれど、喜ぶ家族を見て自分も嬉しくなれるのは、〈自分磨き〉でもあります。

一生懸命に取り組んで家族のための料理を作り上げたみんなはステキに輝いていました。


「え、持って帰るの?」それは”誰かのため”を思う心


また、別の日には、関西風お好み焼き作りに挑戦しました。

いろんな具材をトッピングにして混ぜ合わせて焼くだけという、簡単そうに見える作業ではあっても、子どもたちの中には、初体験の子も。うまく混ぜられなかったり、ひっくり返すことが至難の業であったり、見ているスタッフもドキドキの連続。うまくひっくり返せると、離れた場所から見守っている友だちやスタッフが大拍手!


でも、それだけで終わらないのが「ふらっぷらす」の子どもたち。

Aちゃんは、上手に焼き上げたお好み焼きを「食べるのがもったいない」と、自分は食べずに家族に持って帰ることを選択しました。

B君は、半分食べてあまりのおいしさに、あとの半分を家族に持って帰ってあげることに。(感染予防のため、今は、離れた場所でお喋りしないで食べています。)


この様子を見て、スタッフ一同、大感動! 大感激!

この日は、〈他者貢献〉がテーマの活動ではありませんでしたが、この1年のふらっぷらすの活動を通し、子どもたちの心の中にしっかり「誰かのために」という想いが根付いてくれていたことを実感しました。


【ふらっぷらすにおける、感染防止対策について】

調理作業は、一人ずつ離した場所にテーブルを用意し、すべての調理道具、材料を各自に用意し使用しています。もちろん、作業前後の消毒・手洗いを徹底し、マスクは必須で行っています。

また、スタッフが直接手伝うことを極力控え、できる限り子どもたちがひとりで最初から最後まで作業を行っています。

《 “共同作業をすることができない”というピンチを、一人で全てをやりきる”というチャンスに変えることもできる》というように、考え方を柔軟にする大切さを子ども達に教える良い機会であると考えています。


▼これまでの「ふらっぷらす」では、生活スキルや余暇スキルを身に着けるこんな活動も。


担当:S


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